はぴねす歯科

月別: 2018年11月

歯根に負担がかかりにくいファイバーコアとは?

神経まで達した虫歯の場合、根の治療を行ったあとにオールセラミッククラウンなどの被せ物を被せて機能を修復しますが、歯をたくさん削るため、コア(土台)を立てる必要があります。コアにはいくつか種類がありますが、今回はファイバーコアについてお話をいたします。

 

コアの種類について

 

根の治療を終えたあとに立てるコアには、主に次の3つの種類があります。

・メタルコア

・レジンコア

・ファイバーコア

 

まずメタルコアですが、メタルとは金属という意味で、その名のとおり金属の土台です。メタルコアは保険適用素材のため、治療費を安く抑えることができます。また金属のため非常に丈夫で、固いものを噛んだ際にも破損することはまずありません。

しかしメタルコアのデメリットは、その強すぎる強度にあります。根の治療では歯をたくさん削り、虫歯の範囲によっては、歯質が薄くなるほど削らなければいけない場合があります。そこへメタルコアを立てると、噛んだときに歯の根に非常に大きな負担がかかり、最悪の場合、歯や歯の根が折れる「歯根破折」が起きてしまいます。また金属のため透過性が悪く、CAD/CAM冠などの白い被せ物を被せた際、コアが透けてしまうため審美性が損なわれてしまいます。

 

レジンコアは、歯科用プラスチックを使った保険適用の土台で、白く透過性に優れています。そのため主に小臼歯に用いられる保険適用のCAD/CAM冠と組み合わせることで、保険内できれいな白い歯を手に入れることができます。しかしレジンはメタルコアと比べると耐久性に不安があります。

 

ファイバーコアは、強度に優れているグラスファイバーを樹脂で固めたもので、しなやかさで弾力性に優れていることが特徴です。根の治療を行った歯は歯髄を取り除いた状態で、血液などの栄養分が歯に届きません。そのため歯質が脆くなっており、噛んだときに過度な負荷がかかると歯の根が割れてしまう恐れがあります。歯の根が折れてしまったらほとんどの場合、抜歯になってしまいます。ファイバーコアはしなやかさが特徴であり、歯の根が割れる可能性をを回避できる可能性が高い土台です。歯根破折を回避できることは歯を守る上で非常に重要で、ファイバーコアが持つ大きなメリットと言えます。

また透過性に優れており、セラミッククラウンなど審美性に優れた被せ物を装着したときも、セラミックの美しさを損ねることがありません。

ファイバーコアのデメリットは、保険適用外のため、セラミッククラウンなどと併せて治療することで治療費が高くなってしまうことです。自費素材であるファイバーコアを使う場合、被せ物も自費素材となるため、必然的に治療費が高くなってしまうのです。

 

審美性だけでなく歯にやさしいファイバーコア

ファイバーコアの特徴についてお話いたしました。セラミッククラウンの美しさを支えるファイバーコアは審美性だけなく歯の根を守ることが可能です。少しでも歯を長持ちさせるためにもとても有効な治療法だと言えるでしょう。

 

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部分矯正はどんな症状が治せるのでしょうか

周りはそれほど気づかないかもしれませんが、ほんのちょっとの歯並びの問題がコンプレックスに感じる方も少なくありません。コンプレックスを抱えながらも「全部の歯に矯正装置を付けるのはちょっと・・・」と悩む方には部分矯正が適しています。では部分矯正ではどのような症状に適しているのでしょうか。

 

 

歯並びのお悩みの多くは「前歯」

歯並びや噛み合わせのトラブルには色々ありますが、ご自身の口元を鏡で見たときに気になるのが「前歯」というお声が圧倒的に多い傾向があります。前歯は最も目立つ部分であるため、お顔の第一印象を決める重要な部分でもあります。

この前歯に関するコンプレックスは「出っ歯」「隙間」「デコボコ」などがあり、これらのコンプレックスがあるために笑顔に自信がない方も多くいらっしゃいます。前歯が乱れていると、つい手で口元を隠してしまいませんか?

 

このようなお悩みを改善する方法が、「部分矯正です」。

 

 

部分矯正のメリットとは?

歯並びや噛み合わせの問題点を改善するためには、歯列矯正が最も有効な治療法です。歯列矯正というと、歯の表面にギラギラと光る矯正装置がたくさんついている姿が思い浮かぶのではないでしょうか。この目立つ装置装置は金属素材でつくられているメタルブラケットと言われるものです。メタルブラケットによるワイヤー矯正は、ほとんどの症例に対応できるオーソドックスな矯正治療法ですが、とても目立つことから、矯正治療に踏み出しにくいという声がよく聞かれます。

 

これに対し部分矯正なら、前歯だけに矯正装置を装着して歯並びを整えていくため、全部の歯に矯正装置を装着する必要はありません。

 

また歯科医院によってメタルブラケットではなく、目立たないセラミックブラケットとホワイトワイヤーを導入した矯正治療を行っている場合、目立たずに矯正治療を行うことができます。

 

また前歯のみを動かして歯並びを整えるため、通常のワイヤー矯正を使った治療に比べて治療期間も短く、低価格で治療できることもメリットのひとつです。

 

ただし部分矯正は奥歯のかみ合わせに問題がないことが条件となるため、噛み合わせ全体を改善する必要があるケースでは部分矯正は不向きです。部分矯正で改善できるかどうかは、歯科医師とよく相談する必要があります。

 

 

前歯で印象はがらりと変わります

 

前歯はとても目立つため、良くも悪くもその人の第一印象を決定付けるパーツです。短期間で効率よく問題点を改善できる部分矯正で前歯を美しく整えることで笑顔に自信を持つことができることでしょう。

前歯にコンプレックスをお持ちの方は、まずは部分矯正で改善が可能かどうか相談してみて下さい。

 

 

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思春期の歯肉炎に要注意!

小学校高学年から高校生くらいの頃、いわゆる思春期と呼ばれる時期は、虫歯をはじめとしたトラブルが比較的多発しやすい時期でもあります。その中でも気をつけなければいけないのが、歯肉炎です。

 

口腔内の衛生不良により引き起こされる歯肉炎

 

歯肉炎とは、歯ぐきに付着した汚れが原因で引き起こされる歯ぐきの炎症で、歯ぐきの腫れやブラッシング時の出血などが起こります。健康な歯ぐきはピンク色で歯肉がキュッと引き締まっていますが、歯肉炎になると歯ぐきが炎症を起こして赤くなり、指で触ったらブヨブヨとしています。

この歯肉炎は、小学校中~高学年から高校生くらいの年代によく見られる症状です。歯肉炎が起こる原因として考えられることは、保護者が行う仕上げ磨きを卒業し、自分で磨くようになったことがまず挙げられます。

自分で磨くと、きちんと磨けているかどうかよくわからないでしょう。お子さん本人は「磨いた」と言っていても、実際に「磨けている」かどうかは別問題です。成長するにつれて時間に追われ、歯磨きまで手が回らないかもしれません。そのため磨き残しがあるかどうか確認できないことが多いのです。

また思春期はホルモンの影響により、歯ぐきが腫れやすい時期でもあります。そのため磨き残しが続くと、磨き残しがプラークとなって歯ぐきが炎症を起こし、歯肉炎を引き起こしてしまうのです。

 

丁寧なブラッシングと歯科医院での定期健診が大切

磨き残しによる口腔内の衛生環境が悪くなることで引き起こされる歯肉炎は、口臭の原因にもなってしまいます。友達や異性に「口が臭い」と思われると、ご本人もショックを受けてしまうことでしょう。お口の中の健康だけでなく、精神的にもダメージを受けてしまいかねません。

歯肉炎を予防、改善するためにはまず毎日の丁寧なブラッシングです。朝は忙しくて歯磨きに時間をかけられないかもしれません。せめて夜寝る前のブラッシングだけでも丁寧に行ってください。コツは、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシを斜めに当てて、細かく歯ブラシを動かして磨くことです。歯肉炎は、歯と歯ぐきの境目に付いた汚れが原因で起こりますので、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が当たるように磨きましょう。

そして歯科医院での定期健診も、歯肉炎の予防と改善に欠かせません。歯科医院で行われるメンテナンスにより、お口の中に存在するバイオフィルムを取り除き、お口の中を清潔な状態に導きます。どれだけ忙しくても、半年に一度は歯科医院で定期健診を受けるようにして下さい。

なお子どもの歯肉炎は歯周病になるケースはめったにありません。しかしこの時期からお口の中のケアをきちんと行っておかないと、将来歯周病に進行してしまう恐れがあります。お口の中のお手入れをしっかりと行い、清潔で健康な口腔内で毎日の学生生活を送るようにして下さい。

 

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口元の審美性を大きく損ねる歯ぐきの黒ずみの正体とは?

鏡に映る口元を見て、笑顔に自信がなくなってしまう・・・その原因のひとつに差し歯による歯ぐきの黒ずみが挙げられます。どんなに頑張って歯磨きをしても、ホワイトニングを受けて真っ白になった歯でも、歯ぐきが黒ずんでいると、笑顔も台無しになってしまいます。今回は、保険の差し歯による歯ぐきの黒ずみについてお話を進めてまいります。

 

保険の差し歯に生じる歯ぐきの黒ずみとは?

前歯を保険の差し歯にした場合、見える表側は白いレジン、裏側は金銀パラジウム合金である金属で作製されます。犬歯までは保険適用の場合、見た目はきれいな白い差し歯が装着されます。何よりも経済的なメリットも大きいことで、保険適用の補綴物を選択される方も多いことでしょう。

しかしこの保険の差し歯こそが、歯ぐきの黒ずみを生じさせる原因です。年数が経つにつれて歯ぐきが少しずつ下がり、それとともに金属がイオン化して溶け出し、歯ぐきに色素沈着を起こします。この色素沈着は「メタルタトゥー」と呼ばれるもので、口元の審美性を大きく損ねるトラブルのひとつです。

また奥歯の被せ物が全て金銀パラジウム合金で作られているFMC(フルメタルクラウン)という被せ物も、メタルタトゥーを引き起こす補綴物です。ただ奥歯のため、メタルタトゥーが起きてもそれほど目立ちませんが、小臼歯にメタルタトゥーが起こるとやや目立ってしまうでしょう。

 

歯ぐきの黒ずみの改善と予防にはセラミック治療が有効

歯ぐきの黒ずみを改善するためには、まず金属を一切使わない差し歯に変えることです。オールセラミッククラウンやジルコニアセラミック、e-maxといったセラミックの被せ物は金属を一切使用していません。そのため歯ぐきに色素沈着を起こす心配がなく、美しい口元を作り出してくれます。

また金属アレルギーの心配もないため、お口の中だけでなく体にも優しい治療法であると言えます。

なおセラミックの補綴物の中にフルジルコニアという種類がありますが、審美性に少し劣るため、強度を生かして奥歯に使用することをお勧めします。

また歯ぐきの黒ずみの度合いが強い場合は、歯科用レーザーやガムブリーチという方法を行うことで少しずつ元に戻ります。

 

結果的に保険と自費の費用は変わらない場合も

保険適用の差し歯は安価で治療できることがメリットのひとつと考えられます。しかし保険の差し歯は寿命がやや短く、だんだん劣化することで審美性も劣ってきます。また二次カリエスの問題もあるため、何年かにいちどは再治療を行うケースが多く、結果的に治療費がかかってしまうでしょう。

自費の素材は確かに高額な費用がかかります。しかし寿命が長く、審美性も持続するため頻繁に再治療を行うケースが少なく、結果的に保険と自費の治療費は変わらないこともあります。

笑顔で毎日を過ごすことは、健康にもとてもよいことです。美しい口元は素敵な笑顔を作り出してくれることでしょう。歯ぐきの黒ずみが気になる方は、いちど審美治療を考えてみてはいかがでしょうか。

 

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ホワイトニングで白くできない歯について

歯を真っ白に仕上げ、口元を美しく演出するホワイトニングですが、全ての歯を白くすることができるわけではありません。中にはホワイトニングで白くできない歯もあります。ではホワイトニングで白くできない歯と、その対処法についてお話を進めてまいります。

 

ホワイトニングで白くできない歯とは?

ホワイトニングには2種類あり、歯科医院で歯に薬剤を塗布して光を照射するオフィスホワイトニングと、自宅で薬剤を流し込んだマウスピースを装着するホームホワイトニングがあり、どちらも本来の歯の色よりも白く仕上げることができます。

しかし以下に挙げる歯は、ホワイトニングでは白くなりません。

・銀歯やオールセラミックなどの補綴物

・レジンによる治療済みの歯

・神経を取り除いた歯の黒ずみ

・抗生物質の服用の副作用によるグレーっぽく変色した歯

このような歯はホワイトニングではなく、別の方法で白くする必要があります。

 

ホワイトニングで白くできない歯はどのようにして白くする?

グレーに変色してくすんだ歯や神経を取った歯の根元の黒ずみなど、ホワイトニングでは白くできない歯にコンプレックスを抱いてしまうと、笑顔にも自信が持てなくなってしまいがちです。ではホワイトニングで白くならない歯はどのようにすれば白い歯を手に入れることができるのでしょうか。

・ウォーキングブリーチ

神経を取り除いた歯は特に根元が黒っぽく変色し、その歯全体も緑がかったような色になってしまいます。特に前歯を折った場合などは、その変色が非常に目立ってしまいます。神経を取り除いた歯の場合、「ウォーキングブリーチ」という方法である程度黒ずみを解消することが期待できます。歯の神経にあった空洞に薬剤を入れて歯を白くします。ただしいちどの施術では効果が出ず、2回から5回程度の施術が必要になります。

 

・セラミック治療

ウォーキングブリーチで改善が難しい歯、つまり抗生物質による変色やエナメル質・象牙質形成不全の歯はホワイトニングでは歯を白くすることができません。このような症状に対しては、オールセラミックやラミネートベニアなどのセラミック治療を行うことで対応します。オールセラミックは審美性にとても優れており、耐久性にも優れています。特に前歯の色にコンプレックスをお持ちの方は、オールセラミックを被せることでコンプレックスを改善することが可能となります。

またラミネートベニアは、セラミックを薄いシェルのように削ったものを歯の表面に貼り付ける治療法です。型取りを行う必要もなく、通院回数も少なくてすみます。

審美性に優れたクラウンを被せることで美しい歯を手に入れることができるセラミック治療ですが、歯を削らなければいけないというデメリットがあります。ラミネートベニアは削る量はごく少ないですが、セラミッククラウンは結構な量を削る必要があります。

 

歯の状態に応じた施術や治療で、美しい口元へ近づけます

ホワイトニングでは白くならない歯とその治療法についてお話をしました。歯の色が変色していると、笑顔にも自信がなくなってしまいます。ホワイトニングでは白くならない歯でも、他の治療法で白い歯を手に入れることができるため、歯の色にお悩みの方は、いちどかかりつけの歯科医院でご相談ください。

 

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幼少期の頃から定期健診を

定期健診は成人だけが行うものだと思っていらっしゃいませんか?実は小さなお子さんの定期健診はたいへん重要で、健やかな乳歯および後から生えてくる永久歯のためにも、非常に大きな意味を持っているのです。

 

 

予防治療の重要性がずいぶん世間に浸透し、歯を失わないためにも定期健診に通う患者さんが増え始めています。定期健診を受けることで健康な歯の状態を維持し、虫歯や歯周病を早期発見および早期治療を行うことで、治療を最小限に抑えることを目的としています。

 

お子さんの定期健診も同じです。もし虫歯になってしまうと、虫歯治療が必要になります。特にお子さんが痛みを訴え出すと、どうしても歯を削る治療となり、お子さんによっては泣いてしまったり、治療を嫌がってしまうケースもよく起こります。

 

定期健診を受けていると、虫歯や歯肉炎などを早い段階で見つけることができるため、お子さんが痛みを訴える前に処置を行うことが可能となります。お子さんの歯のトラブルで最も多い虫歯は、虫歯菌が出す酸により歯が溶けてしまう病気ですが、虫歯はいきなり歯に穴が開くわけではありません。酸により歯の表面のエナメル質が少し溶ける「脱灰(だっかい)」から始まります。脱灰は永久歯でも同じメカニズムで起こりますが、乳歯は成人の永久歯に比べてエナメル質が薄く弱いため、虫歯に移行しやすいという特徴があります。

 

脱灰は歯の表面が白く濁ったようになっていますが、ご家庭で見つけることはなかなか難しいため、気づかないうちに虫歯になってしまうことが多いのです。

 

定期健診を受診することで、虫歯や歯肉炎だけでなく、脱灰もみつけることが可能です。脱灰状態ならまだ歯を削ることなく治癒させることが可能なため、乳歯の健康を守ることができます。

 

また定期健診では歯質を強化するためのフッ化物を歯の表面に塗布します。歯科医院で使用するフッ化物は濃度が高いため、歯の質を強くして虫歯に負けない歯を作ることが可能です。またフッ化物は歯の再石灰化を助ける効果もあるため、脱灰状態の歯にフッ化物を塗布して経過を見ます。

 

また定期健診では虫歯や歯肉炎の有無だけでなく、歯並びや噛み合せについても確認します。顎の大きさや乳歯の生え方、永久歯が正しく萌出されているかどうかをチェックし、歯並びや噛み合わせに問題がないかどうかなども見ます。もし歯列矯正が必要と診断された場合、早めに矯正治療を開始することでお子さんの矯正治療の負担が軽くなることも考えられます。

 

お子さんの定期健診は、健康な乳歯から永久歯へバトンタッチするためにとても大切であることがわかりいただけたでしょうか。定期健診は、歯が生え始めたら受診することができます。お子さんの健やかな成長のためにも、是非定期健診の受診をお勧め致します。

 

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