歯を真っ白に仕上げ、口元を美しく演出するホワイトニングですが、全ての歯を白くすることができるわけではありません。中にはホワイトニングで白くできない歯もあります。ではホワイトニングで白くできない歯と、その対処法についてお話を進めてまいります。
ホワイトニングで白くできない歯とは?
ホワイトニングには2種類あり、歯科医院で歯に薬剤を塗布して光を照射するオフィスホワイトニングと、自宅で薬剤を流し込んだマウスピースを装着するホームホワイトニングがあり、どちらも本来の歯の色よりも白く仕上げることができます。
しかし以下に挙げる歯は、ホワイトニングでは白くなりません。
・銀歯やオールセラミックなどの補綴物
・レジンによる治療済みの歯
・神経を取り除いた歯の黒ずみ
・抗生物質の服用の副作用によるグレーっぽく変色した歯
このような歯はホワイトニングではなく、別の方法で白くする必要があります。
ホワイトニングで白くできない歯はどのようにして白くする?
グレーに変色してくすんだ歯や神経を取った歯の根元の黒ずみなど、ホワイトニングでは白くできない歯にコンプレックスを抱いてしまうと、笑顔にも自信が持てなくなってしまいがちです。ではホワイトニングで白くならない歯はどのようにすれば白い歯を手に入れることができるのでしょうか。
・ウォーキングブリーチ
神経を取り除いた歯は特に根元が黒っぽく変色し、その歯全体も緑がかったような色になってしまいます。特に前歯を折った場合などは、その変色が非常に目立ってしまいます。神経を取り除いた歯の場合、「ウォーキングブリーチ」という方法である程度黒ずみを解消することが期待できます。歯の神経にあった空洞に薬剤を入れて歯を白くします。ただしいちどの施術では効果が出ず、2回から5回程度の施術が必要になります。
・セラミック治療
ウォーキングブリーチで改善が難しい歯、つまり抗生物質による変色やエナメル質・象牙質形成不全の歯はホワイトニングでは歯を白くすることができません。このような症状に対しては、オールセラミックやラミネートベニアなどのセラミック治療を行うことで対応します。オールセラミックは審美性にとても優れており、耐久性にも優れています。特に前歯の色にコンプレックスをお持ちの方は、オールセラミックを被せることでコンプレックスを改善することが可能となります。
またラミネートベニアは、セラミックを薄いシェルのように削ったものを歯の表面に貼り付ける治療法です。型取りを行う必要もなく、通院回数も少なくてすみます。
審美性に優れたクラウンを被せることで美しい歯を手に入れることができるセラミック治療ですが、歯を削らなければいけないというデメリットがあります。ラミネートベニアは削る量はごく少ないですが、セラミッククラウンは結構な量を削る必要があります。
歯の状態に応じた施術や治療で、美しい口元へ近づけます
ホワイトニングでは白くならない歯とその治療法についてお話をしました。歯の色が変色していると、笑顔にも自信がなくなってしまいます。ホワイトニングでは白くならない歯でも、他の治療法で白い歯を手に入れることができるため、歯の色にお悩みの方は、いちどかかりつけの歯科医院でご相談ください。